加工技術FAQ (VA/VE)

立型マシニングセンターの特徴は、下記5点です。

●垂直の作業軸：立型マシニングセンターは、主軸が垂直に配置されています。これにより、ワークピースを固定したまま、主軸を上下方向に移動させることができます。垂直の作業軸は、切削力を効果的に伝達し、高い剛性を提供します。

●3次元加工能力：立型マシニングセンターは、X軸、Y軸、Z軸の3つの移動軸を備えています。これにより、複雑な形状のワークピースを立体的に加工することができます。立型マシニングは、穴あけ、フライス加工、彫刻など、さまざまな加工作業に対応できます。

●高い精度と反復性：立型マシニングセンターは、高速かつ高精度な切削作業が可能です。垂直な配置により、切削力の影響を最小限に抑えることができ、ワークピースの位置精度と形状精度を向上させます。また、CNC（コンピュータ数値制御）システムの使用により、反復性の高い加工を実現できます。

●大型ワークピースの処理能力：立型マシニングセンターは、比較的大型のワークピースを処理することができます。垂直な構造により、ワークピースがセットアップされたテーブルへのアクセスが容易であり、重いワークピースの取り扱いが簡単になります。

●多機能性：立型マシニングセンターは、さまざまな工具やアクセサリを使用して幅広い加工操作を実行できます。自動工具交換システムや回転テーブルなどのオプションも利用できます。これにより、単一のマシンで複数の加工作業を効率的に実行することができます。

立型マシニングセンターは、製造業や金属加工業界で広く使用されています。

その特徴的な構造と機能により、高い生産性と加工品質を提供します。