加工技術FAQ (VA/VE)
加工技術FAQ (VA/VE)
鉄とSUS、使用するメリットをそれぞれ教えてください。
鉄とSUS、使用するメリットを下記にて紹介します。
🔵鉄
・コストが安い
鉄は原材料が豊富で、製造コストが比較的低いため、SUSよりも安価で調達できます。
大規模な製造や建設業ではコスト面で有利です。
・強度と耐久性
鉄は強度が高く、適切な処理を施すことで非常に強い材料になります。
特に高炭素鋼や合金鋼などは、強度や硬さが必要な用途に適しています。
・加工性
鉄は加工しやすく、切削、溶接、成形などの加工が容易です。
これにより、複雑な形状を作成する際に有利です。
・幅広い用途
鉄は建材、機械部品、車両、道具など多岐にわたる分野で使用されており、
用途に応じて多くの種類があります。
・磁性
鉄は磁性を持っており、電磁機器やモーターなどに利用されることがあります。
🔵SUS
・耐腐食性
ステンレス鋼はクロムを多く含んでおり、酸化を防ぐため非常に耐食性が高いです。
このため、湿気や化学物質に触れる環境での使用に適しています。
特に海水や酸性、アルカリ性の環境でも耐久性があります。
・美観と耐汚染性
ステンレス鋼は表面が美しく、光沢があり、汚れがつきにくいため、外観を重視する場合に優れています。
また、耐汚染性も高いため、清掃が容易です。
・高温耐性
ステンレス鋼は高温でも強度を維持しやすい特性があり、高温環境下での使用に適しています。
これにより、エンジン部品や高温で働く機械に利用されます。
・耐摩耗性
ステンレス鋼は摩耗に強く、長期間使用しても形状や性能が変わりにくいです。
特に磨耗や摩擦の多い環境での使用に向いています。
・環境への影響が少ない
ステンレス鋼はリサイクル可能であり、環境への負荷が少ないため、持続可能性を重視する場面で選ばれることが多いです。
使用する環境や目的に応じて、鉄とステンレス鋼の選択をすることが重要です。
材料選定について
- ステンレスと鉄の違いは何ですか?
- 切削加工において材質変更によるコストダウンの提案をしてほしいです。
- ステンレス(SUS)の研磨加工はできますか?
- 材料指定が、S45CとS50Cどちらでも良いと記載があるのですが、どのような違いがありますか?
- 材料持ちと支給材では、納期に影響しますか?
- SS400とS45Cの違いは?
- SUS304の部品を加工しているのですが、歪みが発生しやすく困っています。何か対策はありますか?
- SKD61のワークに熱処理を施すと歪みが生じることが多々あり困っています。なにか対策はありますか?
- ステンレス部品(SUS)をできるだけコストを抑えてつくりたいのですが、材料選定のポイントがあれば教えてください。
- 材料持ち(弊社手配)ではなく、支給材で加工してもらえますか?