加工技術FAQ (VA/VE)
加工技術FAQ (VA/VE)
ドリル加工において、ステップをかける理由を教えてください。
ドリル加工において、ステップ(ステップドリル)をかける主な理由は以下の通りです。
🔵穴径の制御
ステップをかけることにより、特定の穴径に合わせた加工が可能となります。通常のドリルでは1つの固定された穴径しか加工できませんが、ステップドリルを使用することで異なる穴径のステップを作成することができます。このようなステップは、複数の穴径が必要な場合や、特定のボルトやピンの受け入れ溝を作成する場合に特に有用です。
🔵加工効率の向上
ステップドリルは、1つの工具で複数の穴径を加工できるため、作業効率が向上します。複数のドリルビットを使う必要がなくなるため、工具交換の時間が短縮されます。
🔵加工精度の向上
ステップドリルは、専用の刃先形状を持っており、切削時に高い精度で穴を加工できます。一度にステップをかけることで、正確な位置に正確な穴を作成することができます。
🔵削りカスの取り扱い
ステップドリルは、削りカスを効果的に取り扱うことができます。加工中に発生する削りカスは、ステップドリルの刃先の溝によって取り込まれ、スムーズに排出されます。これにより、加工品質の向上と作業効率の向上が図られます。
ステップドリルは、金属やプラスチックなどの材料の加工に広く使用されています。
適切なステップドリルを選択し、正確な加工条件を設定することで、効率的かつ精度の高い穴加工が行えます。