加工技術FAQ (VA/VE)
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ガス軟窒化と塩浴軟窒化の違いは何ですか?
ガス軟窒化と塩浴軟窒化の違いは、いずれも「鉄鋼材料の表面に窒素(と一部炭素)を浸透させ、
耐摩耗性・疲労強度・耐食性を向上させる表面熱処理」ですが、処理雰囲気の違いにより特徴が変わります。
🔹ガス軟窒化
処理方法:アンモニアガス(NH₃)を主成分とした雰囲気中で加熱(500〜600℃)
特徴
装置が比較的クリーンで自動化しやすい
塩浴に比べて環境負荷が低い
均一な処理がしやすく、大型部品や複雑形状にも対応可能
処理時間はやや長め(数時間〜十数時間)
硬化層は比較的浅い(0.1〜0.6mm程度)
🔹塩浴軟窒化
処理方法:シアン塩を含む塩浴(液体)に部品を浸漬して処理(通常は560〜580℃)
特徴
塩からの窒素・炭素供給により浸透速度が速い。
ガス法より短時間で処理できる。
表面がなめらかで美しい仕上がりになる。
小物や量産部品に向く。
ただし、有害なシアン化合物を使用するため環境・安全面での規制が厳しい。
最近は環境対応型の無シアン塩浴も利用されている。
弊社では、協力企業様に依頼し、窒化や軟窒化の対応も可能です。
一括生産できますので、是非一度ご相談ください。
熱処理・表面処理について






