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加工技術FAQ (VA/VE)

加工技術FAQ (VA/VE)

NC旋盤加工とは?

 

 

 

 

 

 

 

 

NC旋盤加工とは?

 

NC旋盤加工(Numerical Control旋盤加工)は、コンピュータ制御による旋盤加工技術で、精密かつ効率的な金属やその他の材料の切削加工を実現します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

🔵基本構造
NC旋盤は以下の主要部品で構成されています:

ベッド:機械の基礎部分であり、他の部品を支える。
スピンドル:ワークピース(加工対象の素材)を回転させる。
工具台:切削工具を保持し、精密な位置決めを行う。
制御装置:コンピュータ制御によって機械全体の動きを管理する。

 

🔵加工プロセス
・設計:CAD(Computer-Aided Design)ソフトウェアを使用して、加工する部品の設計図を作成します。

・プログラミング:設計データを基にCAM(Computer-Aided Manufacturing)ソフトウェアを使用してNCプログラムを作成します。このプログラムはGコードとして機械に入力されます。

・セッティング:ワークピースをスピンドルに固定し、切削工具を工具台にセットします。

・加工:NCプログラムに基づいて、機械が自動的にワークピースを回転させ、切削工具で加工を行います。加工中は、以下の要素が重要です:

 切削速度:スピンドルの回転速度。適切な速度を選ぶことで、表面仕上げと工具寿命が最適化されます。
 送り速度:工具の移動速度。適切な送り速度は、加工精度と表面品質に影響します。
 切削深さ:一度の切削で除去する材料の厚さ。適切な切削深さは、機械の負荷と加工効率に影響します。

 

🔵主な加工方法
外径加工:ワークピースの外径を削る方法。
内径加工:ワークピースの内径を削る方法。
端面加工:ワークピースの端面を削る方法。
ねじ切り加工:ねじの溝を切る方法。

 

🔵メリット
高精度:コンピュータ制御により、ミクロン単位の高精度な加工が可能です。
効率性:自動化により、連続的な加工が可能で生産性が向上します。
再現性:同一プログラムにより、複数の部品を均一に加工できます。

 

🔵デメリット
初期コスト:NC旋盤および関連ソフトウェアの導入には高額な初期投資が必要です。
スキル要求:プログラム作成や機械の操作には専門的な知識と技術が求められます。

 

🔵主要な用途

●航空宇宙産業
航空機や宇宙船に使用される部品は、非常に高い精度と品質が要求されます。NC旋盤加工はそのような厳しい要求に応えるために利用されます。

エンジン部品:シリンダー、シャフトなど。
構造部品:支柱、接続部品など。
着陸装置:ギア、ベアリングハウジングなど。

 

●自動車産業
自動車のエンジンやトランスミッション、サスペンションシステムなど、多くの重要な部品がNC旋盤加工で製造されています。

エンジン部品:ピストンリングなど。
トランスミッション部品:ギア、ベアリングハウジングなど。

 

●電子機器
電子機器の内部構造部品もNC旋盤加工によって製造されることが多いです。

コネクタ:精密なピンやソケットなど。
シャフトとギア:プリンターやディスクドライブの駆動部品など。

 

●エネルギー産業
発電設備や石油・ガス産業における重要な部品の製造にもNC旋盤加工が利用されます。

タービン部品:タービンローター、シールリングなど。
ポンプ部品:ポンプシャフトなど。

 

●一般機械部品
各種産業機械の部品製造にも広く利用されています。

軸受:ベアリング、シャフト、スリーブなど。
ギアと歯車:各種機械の駆動部品としてのギアやスプロケット。
油圧・空圧部品:ピストン、バルブなど。

 

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