加工技術FAQ (VA/VE)
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黒染めと亜鉛メッキではどちらの方が錆止めになりますか?
錆止めの目的のみで使用するのであれば、亜鉛メッキの方が防錆力が強いと言えます。
金属の錆の発生を防ぐことを防錆といいます。
黒染めとは、表面を化学的に処理して皮膜を生成させる代表的な化成処理の方法です。
油っぽくベタつきがあり、防錆力はかなり劣り、特に防錆油がなくなるとほとんど防錆力はなくなります。
一方、亜鉛めっきとは代表的な防錆めっき法として広範囲な分野で使用されています。
亜鉛めっきは、主に鉄素地の錆止めに広く用いられています。
通常は、亜鉛メッキそのものの耐久性をあげるためにめっき後の<クロメート処理>をかけることによって、
亜鉛表面の耐食性が増し、外観の美しさが備わります。
したがって、亜鉛メッキは一般的により優れた錆止め効果を持ちます。
黒染は主に装飾や見た目の改善を目的として使用されることが多く、防錆効果については亜鉛メッキに比べて劣ります。
ただし、具体的な使用状況や要件によって適切な方法が異なる場合もありますので、
使用目的や環境条件に応じて適切な処理を選択することが重要です。