加工技術FAQ (VA/VE)
加工技術FAQ (VA/VE)
海外のインチネジ(ユニファイネジ、ウィットネジ、テーパーネジなど)の加工は可能でしょうか
海外のインチネジの加工は対応可能です。例えばユニファイネジ、ウィットネジ、テーパーネジなどが対応できます。
ねじと言えば、日本ではメートルねじが多く使用されますが、使用される先(アメリカ、カナダ、イギリスなど)や業界(航空、自動車)によってはユニファイネジが用いられていることもあります。
そのため、JIS規格(日本産業規格)でも規定されています。
【ユニファイネジ】
ユニファイねじは、メートルねじがミリメートルで長さを表したのに対して、インチで長さを表しているねじです。ここが大きな違いと言えます。
ここで1インチとは25.4mmのことであり、ユニファイねじではねじのピッチを1インチあたりの山数で表します。そしてユニファイネジのサイズは3/8や5/8と1インチを8等分に分けて表記します。JISではインチをミリメートルに換算した数値が表記されています。
また、ユニファイネジは大きく分けて2種類あります。
並目ねじのUNCと細目ねじのUNFです。
メートルねじとの見た目の違いはあまりない(どちらもネジ山の角度が60°)ですが、雄ねじと雌ねじの組み合わせを間違えると締まりきらなかったり、ゆるんだりということが発生してしまう可能性があります。
【ウィットネジ】
ウィットネジはねじ山の角度が55°のねじです。この点がユニファイネジと違う大きな点です。しかし1968年にJIS規格は廃止されています。
ですが、現在でも使用されています。
ユニファイネジと同じく、1インチを8等分に分けて表記します。
表記記号はWです。
現在使用されている用途は国内の建築関係、電気、水道、空調設備関係です。
【テーパーねじ】
記号ではR表記になります。洋服のテーパーと同じ意味で先に向かって細くなる形状になります。
このテーパーおねじの受け側としてRc(テーパーめねじ)Rp(テーパー用平行めねじ)の2種類があります。
テーパーねじでよく使われる管用テーパーネジは気密性・耐密性・水密性が高いので、水道管、水栓(蛇口)、ガス配管等の気体、液体などが通る管に用いられます。
上記の他にも現場で加工するねじには、様々な種類があります。
難易度や加工方法も様々です。
不明な規格サイズも現物確認後に製作できることが多いですので、まずはお気軽にご相談ください。