加工技術FAQ (VA/VE)
加工技術FAQ (VA/VE)
ワイヤー放電加工はどんな加工方法ですか?
ワイヤー放電加工は、電気放電を利用して金属などの導電性素材を高精度にする加工方法です。
基本的な原理は、導電性ワイヤー(通常は真鍮製)を電極として使用し、電気放電によって素材を削り取ることです。
主なメリットとして、下記3点が挙げられます。
高い精度:微細なワイヤーを使用するため、細部や複雑な形状の加工が可能であり、高い寸法精度や表面仕上げが得られます。
硬度の高い素材も加工可能:ワイヤー放電加工は硬度の高い素材(例:硬質鋼、チタン合金)や導電性の低い素材(例:セラミックス)でも加工が可能です。
非接触加工:ワイヤーと素材の間に隙間があるため、物理的な接触がなく、摩擦や振動による歪みや損傷の心配がありません。
ワイヤー放電加工は、航空宇宙産業、自動車産業、電子機器産業など、高精度な部品が求められるさまざまな分野で広く使用されています。